Glyph公式ドキュメント

Glyph Product Documentation

人とAIが、同じ会社の文脈で働くための公式仕様。

Glyphは、会議・業務情報・意思決定を、組織の権限を保ったままAIが利用できる文脈へ変換する Human–AI Context Platformです。この文書は、現在の提供範囲、利用条件、データ境界、既知の制約を公開仕様として説明します。

公開仕様 v1.1最終検証 2026年8月28日対象アプリ 0.3.66日本語

01

この文書の読み方

Glyphでは、コードが存在することと、すべての組織で利用できることを分けて扱います。

標準提供

標準提供

契約組織の対象ユーザーが、通常の製品導線から利用できます。

設定・同意が必要

設定・同意が必要

管理者による接続設定、組織単位の有効化、または本人同意が必要です。

限定提供

限定提供

本番基盤はありますが、導入組織・対象ユーザー・用途を限定しています。

現在は未提供

現在は未提供

検証中または計画段階です。現行の契約・製品仕様には含まれません。

公開仕様の範囲

この文書は、一般利用者と導入検討者向けの外部仕様です。内部の接続先、認証情報、運用手順、脆弱性情報、 組織固有の設定値は掲載しません。価格、SLA、サポート条件は個別の契約文書が優先します。

02

プロダクト構成

業務情報を権限付きcontextへ変換し、人とAIへ同じ契約で届ける全体構成です。

SYSTEM OVERVIEW

Context Platform 全体構成

Source・Permission・Freshness・Auditを、contextと一緒に運びます。

BUSINESS INPUTS

業務情報

01
Meetings

音声・予定・参加者・メモ・資料

02
Connected SaaS

Calendar・Drive・Slack・共有メール

03
Specs & Systems

Git仕様・接続済み業務システム

GLYPH CONTEXT PLATFORM

Context Plane

業務の断片を、出典と権限を持つ組織contextへ変換
  1. 01Capture
    & Connect

    記録・接続

  2. 02Normalize
    & Identify

    正規化・同一性

  3. 03Govern
    & Authorize

    認可・共有判定

  4. 04Project
    & Deliver

    構造化・配布

minutesstatecommitmentsdecisionsinsightsspecs

共有scope

ParticipantCompanyAudienceOrganization
Active membershipACL / AudienceCredential isolationAuditFail-closed

EXPERIENCES & ACTIONS

人とAIの業務面

01
Glyph App

会議・Context workspace・日常業務

02
Glyph Web / Slides

Reports・管理・組織資料

03
AI Tools

権限準拠の参照・推論・成果共有

04
Approved Action

提案 → preflight → 人の承認 → 外部反映

同じ文脈・同じ権限 — AIだけが人より広い情報を読むことはありません。

承認付きの変更 — 外部システムへのwriteは、確認と個別承認を経て実行します。

PRODUCT SURFACES

主要コンポーネントの責務

01 / DAILY SURFACE

Glyphアプリ

会議の記録、予定の確認、コンテキスト同期、AIツールから利用するworkspaceを提供します。

02 / WEB SURFACE

Glyph Web

組織Reports、AI提案、管理者設定を提供します。会議一覧や個人workspaceのWeb版ではありません。

03 / CONTEXT PLANE

Glyph Core

組織、メンバー、権限、同期、監査、外部連携の契約を管理する共通基盤です。

04 / DOCUMENT SURFACE

Glyph Slides

管理された文脈から資料を生成・配布する面です。導入組織と用途を限定して提供します。

A

同じ文脈

人が読む議事録と、AIが参照するcontextを別々の真実にしません。

B

同じ権限

AIだけが人より広い範囲を読める設計にはしません。

C

承認できる変更

外部システムへの書き込みは、確認と個別承認を経て実行します。

03

クイックスタート

初回の招待から、会議を記録してcontextへ同期するまでの標準手順です。

  1. 1

    組織から招待を受ける

    Glyphは招待制です。管理者がGoogleアカウントのメールアドレスを事前登録します。

  2. 2

    Glyphアプリをインストールする

    macOSはダウンロードページから取得できます。 Windows版は組織管理者から案内を受けてください。

  3. 3

    Googleでログインする

    招待済みのアカウントでログインします。activeな組織メンバーシップが、すべての認可の基準です。

  4. 4

    Calendarを接続する

    利用するGoogleアカウントを接続すると、会議候補と参加者情報が表示されます。

  5. 5

    会議を開始する

    録音・文字起こしに必要な同意と社内ルールを確認し、Glyphアプリから記録を開始します。

  6. 6

    議事録と共有範囲を確認する

    会議完了後、議事録が生成されます。参加者、会社、組織のどこまで共有するかを確認します。

Windows版について

stable版は提供中ですが、2026年8月28日時点でinstallerは未署名です。 silent updateから再起動までの実機検証も完了していないため、管理者案内に従って導入してください。

04

会議と議事録

会議botを参加させず、端末上で記録し、参加者の権限を保った議事録へ変換します。

入力

予定・音声・会議中の文脈

  • Google Calendarの予定と参加者
  • 利用端末で取得する会議音声
  • 会議前後のメモ、会社、資料
  • 会議中に残したcapture

処理

ライブ優先、失敗時は回復

  • 通常はライブ文字起こし
  • 通信障害時はバッチ処理へfallback
  • 複数の録音者はprimary / backupを調整
  • 必要に応じて録音済みファイルを後からupload

出力

人とAIが読める議事録

  • 議事録、要点、決定、action
  • 参加者向けの全文transcript取得
  • 会社共有用のminutes
  • 組織のstate・commitment・decision候補
項目仕様
録音方式

端末上のbotless録音が主経路です。会議サービスへGlyphのbotを参加させません。

複数録音

同じ会議に複数のGlyph利用者がいる場合、primary / backupを調整し、重複を抑えます。

失敗時の回復

ライブ処理が継続できない場合は録音を保持し、会議後のバッチ処理へ切り替えます。

添付

captureとmaterialsは参加者scopeです。会社共有の配布先にはファイル名を含めて一覧を渡しません。

全文transcript

参加資格を確認したうえでオンデマンド取得します。全workspaceへ一括同期するものではありません。

05

Context workspaceと同期

組織ごとのローカルworkspaceへ、AIが利用できる形で権限付きcontextを同期します。

標準ディレクトリ

Glyphが管理するファイルと、利用者が所有するファイルを分離します。 以下は論理構成で、組織設定や有効機能によって一部が存在しない場合があります。

~/glyph/<organization>/
├── AGENTS.md / rules.md / skills/       管理対象
├── context/sync-status.json              同期状態
├── meetings/<meeting>/
│   ├── minutes.md                        参加者向け議事録
│   ├── captures/                         会議中の記録
│   └── materials/                        共有資料
├── companies/<company>/meetings/
│   └── minutes.md                        会社共有分のみ
├── company/state.md / commitments.md
├── decisions/ / evidence/ / specs/
├── drive/ / insights/
├── outputs/                              利用者所有・管理対象外
└── personal/                             利用者所有・管理対象外

管理対象ファイル

同期mapとhashで追跡します。サーバーの更新をそのまま利用者の編集へ上書きしません。

競合

管理対象ファイルを利用者が変更している場合は、上書きせず競合として記録します。

利用者所有

outputs/personal/はGlyphの管理対象外です。通常の同期やsign-outで削除しません。

権利喪失

membership deniedが確定した場合に限り、未編集の管理対象ファイルを清掃します。通信障害では削除しません。

同じOSユーザーを複数人で共有しないでください

同じOSユーザー上でGlyphアカウントを切り替えると、前の利用者の参加者向け議事録が端末に残る場合があります。 機密性が必要な端末では、利用者ごとにOSアカウントを分けてください。

06

共有範囲と権限

「管理できる人」と「読める情報の階層」を別の軸として扱い、サーバー側でfail-closedに判定します。

PARTICIPANT

参加者

会議議事録、全文transcript、capture、materials。実際の参加資格を基準にします。

COMPANY

会社共有

参加実績のある会社へminutesだけを配布します。添付ファイルは配布しません。

AUDIENCE

役職・チーム

gradeとteamの条件を組み合わせたaudienceへ共有します。

ORGANIZATION

組織

decision、insight、report、specなど、組織全体の共有tierです。

権限は4つの独立軸です

roleは管理権限、gradeは閲覧・共有階層、teamは所属、audienceは共有条件です。 adminであることと、executive向け情報を読めることは同義ではありません。

executivemanagementleadermember
ルール挙動
audience判定

grade条件とteam条件はAND、teamの候補内はORです。

存在秘匿

読めないリソースは原則404として扱い、存在そのものを列挙させません。

共有範囲の変更

owner organizationだけが変更できます。他組織所有の会議が同一contextにある場合は拒否します。

既定ポリシー

議事録の完了時に適用します。後から既定値を変えても、過去議事録へ自動遡及しません。

小規模会議

少人数の社内会議を組織共有から除外する安全策を、組織設定で有効にできます。

07

ReportsとAI提案

組織共有済みのcontextだけから、状況把握と人が承認できる次のactionを生成します。

DAILY

当日 00:00–16:30 JST

16:30までに組織共有済みとして観測された情報を入力にします。

WEEKLY

金曜日 16:30 JST 締切

週次の進捗、共同agenda、共有率、AI提案をまとめます。

共有範囲を広げない

Reportの入力は組織共有tierだけです。非共有会議は件数として扱う場合がありますが、件名、会社名、参加者、本文は入力しません。 管理者がpromptを編集しても、コードで固定された収集範囲を広げることはできません。

1

提案

共有contextからaction候補を作成

2

Preflight

副作用なしで接続先と現在値を確認

3

承認

権限を持つ人が提案ごとに判断

4

反映

現在値を再取得し、強制上書きせず実行

  • 一括の採用・保留・却下は整理操作であり、外部システムへの書き込みではありません。
  • 実反映は提案ごとに個別承認します。1回の操作で複数提案を強制適用しません。
  • 共有取り消し後も、すでに外部システムへ反映した内容をGlyphが勝手に削除しません。監査上の関連を残します。
  • 外部writeは限定提供です。接続契約がない組織では利用できません。

08

外部連携

連携先ごとに取得範囲を限定し、credentialはサーバー側で保持します。

連携先提供状態取得・反映範囲境界
Google Calendar標準提供本人が接続した複数アカウントの予定会議候補、履歴、スキップ状態、会場情報を利用します。
Google Drive設定・同意が必要管理者が指定した組織領域サーバー側で同期し、端末には必要なファイルだけを期限付きで渡します。
Gmail限定提供Google Workspace上の本人メールボックス管理者設定と組織単位の有効化が必要です。個人向けGmailは非対応です。
Slack設定・同意が必要Glyph botが参加しているチャンネル参加していないチャンネル、DM、ワークスペース全体は読みません。
共有メール設定・同意が必要管理者が登録した共有アドレス・メーリングリスト個人メールボックスは登録できません。
Git仕様同期設定・同意が必要管理者が許可し、組織共有可能と宣言したrepository許可リスト外のrepositoryは、認証情報で読めても取得しません。
業務システムへの反映限定提供組織ごとに契約・接続した項目事前確認、現在値の再取得、個別承認を経て反映します。強制上書きはしません。
Chatwork / Teams / Google Chat / M365 / Box現在は未提供標準提供には含まれません。個別検証中のものを含みます。
連携先のcredential

Googleのservice account、Git token、Slack tokenなどはサーバー側で保管します。 member API、ローカルworkspace、議事録へcredentialを返しません。

09

データ境界・保持・セキュリティ

どこから取得し、誰へ共有し、端末へ何を残すかを、データ種別ごとに分離します。

PRIVATE

個人のAI会話

非公開のAI会話をサーバーjobが巡回しません。本人が明示共有したstructured outcomeだけが候補になります。

PARTICIPANT

会議の原情報

全文transcript、capture、materialsは参加者scopeです。会社共有・組織共有へ自動拡張しません。

MANAGED LOCAL

管理対象context

hashで追跡し、権利喪失時の清掃対象になります。利用者編集があるファイルは自動削除しません。

USER OWNED

outputs / personal

利用者所有です。Glyphの同期、通常sign-out、membership清掃の対象外です。

項目公開仕様
認証

Googleログインのみです。invite-onlyで、active membershipをすべての組織機能の認可正本にします。

端末credential

member tokenはOSの安全なcredential storageを利用し、device IDを監査と失効に使用します。

声紋

明示同意が必要です。暗号化して保管し、同意取消時は登録データを削除します。限定提供です。

保持期間

一律365日の自動削除は現行の公開保証ではありません。契約・組織設定・データ種別ごとの運用が優先します。

sign-out

通常sign-outではローカルファイルを削除しません。membership deniedが確定したときだけ安全条件を満たす管理対象を清掃します。

監査

membership、device、共有、提案反映など、認可や外部変更に関わる操作を追跡できる形で記録します。

10

機能提供状況

2026年8月28日に検証した公開台帳です。限定提供の機能は、組織ごとの案内がこの表に優先します。

機能提供状態利用面条件・制限
会議のローカル録音・ライブ文字起こし・議事録標準提供Glyphアプリ会議botを参加させず、利用端末で収録します。通信障害時はバッチ処理へ切り替わります。
会議コンテキストとローカルworkspace同期標準提供Glyphアプリ参加者、会社、メモ、資料、決定、約束を権限に応じて同期します。
Daily / Weekly Report標準提供Web組織共有済みの情報だけを入力にし、非共有会議の内容は取り込みません。
Google Calendar連携標準提供Glyphアプリ複数のGoogleアカウントから会議候補を取得できます。
Google Drive組織連携設定・同意が必要Glyphアプリ / Core組織管理者による接続設定が必要です。認証情報は端末へ配布しません。
Slack insight・通知設定・同意が必要Web / Slack管理者が導入し、botが参加しているチャンネルだけを対象にします。
共有メール・メーリングリスト収集設定・同意が必要Web / Glyphアプリ管理者が登録した共有アドレスだけが対象です。個人メールボックスは対象外です。
声紋による話者識別限定提供Glyphアプリ明示同意が必要です。導入組織と利用者を限定して提供します。
議事録の横断検索限定提供Glyphアプリ本番基盤はありますが、組織単位で有効化する段階です。初期状態では利用できません。
AI提案の外部システム反映限定提供Web接続済み組織だけが対象です。人の確認と個別承認なしに書き込みません。
Evidence / 改善候補の組織共有限定提供Glyphアプリ / Core既定では無効です。自動公開・自動デプロイは行いません。
Slack / Chatworkへの会話bot応答現在は未提供外部チャット共通基盤の検証中です。標準機能としては提供していません。

11

動作環境と前提条件

利用開始前に確認する、アカウント・端末・ネットワーク・管理者設定です。

ACCOUNT

Googleアカウント

組織管理者が招待したexact emailでログインします。個人向けメールアドレスを使えるかは組織設定に従います。

MEMBERSHIP

active membership

ログインできても、active membershipがなければ組織データは利用できません。

DESKTOP

macOS / Windows

対象アプリは0.3.66。Windowsは未署名installerのため、組織管理者の案内が必要です。

NETWORK

継続的な通信

ライブ処理と同期には通信が必要です。会議中の一時切断はバッチ回復しますが、即時反映は遅れます。

PERMISSIONS

端末の音声権限

録音にはOSのmicrophoneやsystem audio関連の権限が必要です。組織の録音ルールにも従ってください。

ADMIN

組織設定

Drive、Slack、Gmail、共有メール、Git同期などは、利用者個人ではなく管理者による設定が必要です。

12

既知の制約・非対応

計画や内部基盤の存在を、現在の提供仕様として約束しないための一覧です。

01

検索は初期状態で無効

議事録検索の基盤はありますが、member向け機能は組織単位で有効化します。Drive、Gmail、Slackを同じ検索対象にする機能ではありません。

02

Windows installerは未署名

stable版はありますが、OS警告が表示されます。silent updateから再起動までの実機確認も未完了です。

03

一律の録音保持日数は保証しない

365日で自動削除する設計値は、現行の実装保証ではありません。

04

AIが自動で公開・外部反映しない

Evidenceや改善候補を自動公開せず、外部writeにも人の個別承認が必要です。

05

公開MCP / SDKは提供しない

この初版は製品仕様であり、一般公開API referenceやSDKを含みません。

06

全外部サービスのadapterはない

Teams、Google Chat、LINE WORKS、M365、Boxなどは標準提供に含まれません。

07

同一OSユーザーでのアカウント共用は非推奨

前の利用者のローカルcontextが残る可能性があるため、OSアカウントを分けてください。

08

公開時刻は分単位で保証しない

Reportsは締切後のsweepと生成時間を要します。Daily / Weeklyとも16:30ちょうどの公開を保証しません。

13

用語

このドキュメントで使う、Glyph固有の主要概念です。

Context
AIが業務判断に使える、出典・権限・更新状態を持った情報。
Context workspace
組織ごとに端末へ同期される、AIと人が共用するローカルディレクトリ。
Managed file
Glyphが同期状態を追跡するファイル。利用者所有ファイルとは区別する。
Participant scope
実際の会議参加者だけが読める共有範囲。
Company-shared
会議に参加実績のある会社へ、minutesだけを共有する範囲。
Organization-shared
組織全体のdecision、insight、reportなどを扱う共有範囲。
Audience
gradeとteamの条件を組み合わせた共有先。
Action proposal
人が確認・承認した後に外部システムへ反映できる変更候補。
Preflight
外部へ変更を加えず、権限・接続・現在値を事前確認する処理。

14

変更履歴

仕様の提供状態やデータ境界が変わった場合、この文書versionを更新します。

v1.1 — Context Platform全体構成図

業務情報の入力、Context Plane、共有scope、横断ガバナンス、人とAIの利用面、承認付きactionの関係を一枚に整理しました。

v1.0 — 初版

製品構成、会議、workspace、共有権限、Reports、外部連携、データ境界、提供状況、既知の制約を公開仕様として整理しました。